詩のみずうみ 

割り切れない気持ちを割り切らないまま表現します              ※無断転載、印刷配布おことわり © 環つやこ 2014

ハラール認証のレストラン

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今日は、詩のお話ではなく、食のお話です。

 

先日、インドネシア人の友人と浅草に行ってきました。

インドネシアの大学で教鞭をとる彼女が学会で日本に滞在しており、連絡を

取ってくれたので、私はさっそくハラール対応のレストランを探しました。

 

ハラールとは、イスラム教徒(ムスリム)は、イスラム法により「許可されたもの」と

いう意味で、特に口にするものには厳格な決まりがあります。豚肉、アルコールは禁止

されており、鶏肉、牛肉は決められた方法で飼育し、お祈りを捧げてから屠畜されたも

のだけを口にすることができます。

 

料理酒はもちろん禁止ですし、うっかりしがちですが、醤油、酢といった醸造された調

味料も微量のアルコールが含まれるので、ハラールの方には適していません。現在は

日本企業の取り組みによりハラール認証の醤油、酢、みりんが手に入ります。

 

友人が研究員として大学で学ぶため日本に留学していましたが、お子さんが小学校で給

食でどのメニューなら口にすることができるのかわからず、非常に困っていました。

また英語なら流暢に話せましたが、学校の先生は日本語でのコミュニケーションしかな

さらなかったため、当時クラス役員だった私が学校からのお便りや給食の献立を英訳し

ていました。公立学校ではアレルギーに対しては敏感に対応されており、カレーなども

原材料が明確にわからないため、基本的な調味料を使ったルーは手づくりです。

しかし、ハラール対応はいまだになされていません。

 

今までは日本人の子どもが通うことが当たり前だった公立学校ですが、これからは外国

人の子どもを受け入れることが、少しずつ増えていくでしょう。教職員の方も、最低限

英語でのコミュニケーションはしていただきたいですし、様々な食習慣の理解の努力も

惜しまないでほしいなと思いました。

 

東京でハラルのレストランを探す際に使ったサイトはこちら↓

www.halalgourmet.jp

 

今回、友人と行ったのは浅草六区バス停からすぐの「すし賢」

www.asakusa-sushiken.com

 

こちらのお店ではハラル酢とハラル醤油を使っているので、安心して食事をすることができました。またカウンターで食事をいただいたので、ガラスケースに入った刺身の柵や貝、いけすの魚など、目にするものすべて新鮮だったようで、夢中になって写真を撮っていました。

 

ただ、彼女が少し不安に思ったのは、レストランにハラル認証のマークがなかったこと

です。二階には礼拝スペースなどもあり、配慮があるお店だったのは確かですが、ムス

リムの旅行者が偶然このお店の前を通っても、ハラル認証のマークがなければわからな

いと話していました。

 

ハラル認証団体はいくつか乱立しているようで、このような記事を見つけました。

toyokeizai.net

 

以前、私の体がお肉を受け付けなくて困っていた時、なかなか周囲の人は理解してくれ

ませんでした。仕方なく、みんなと同じ食事をするのですが、お肉を全部残して恥ず

かしい思いをしました。

 

また、浅草で息子がメンチカツを食べたいといったので、ある人気店に並

んでいると、外国人の方が「材料はなんですか?」と店員さんに尋ねていました。

「ポーク」と店員さんは、日本語の発音で接客されていましたが、Rの音が発音されて

いなかったために、通じていませんでした。「ポークとオニオンです」と私が伝える

と、「わかりました。私はベジタリアンなので・・・ありがとう」と、立ち去られま

した。観光スポットにおいては、ベジタリアンやハラルの方に対して分かりやすい表

示、ステッカーのような統一したロゴの掲示を求めたいです。

 

日本では、さまざまな食習慣、価値観、宗教観に対する理解が深まっていないというこ

とを様々な場面で実感し、残念に感じています。オリンピックまでには、整備を進めて

ほしいと思います。

 

食は、信念を表すものです。「ただの好き嫌いだ」「わがまま」「郷に入っては郷に従

え」という昔ながらの考え方の癖も、様々な価値観に即して柔軟にならなくてはいけな

い時代なのではないでしょうか。ただ、自宅に友人を呼んで食事をご馳走してあげると

ころまではできていないので、また私の世界が広がるたびに、教えてもらったり、知る

努力をしていきたいです。